沖縄建築ありんくりん

灼熱の太陽、そして真っ青な海に囲まれた沖縄の住まいは、県外の住宅とは趣を異にします。
この島の気候・風土が育んで来た建築にまつわる用語をご紹介!

雨端(アマハジ)

図:雨端(アマハジ)

伝統的なスタイルでつくられた琉球家屋の、主に南面~東面の軒に突き出た「庇(ひさし)」、またはその下の縁側の部分を指します。外部空間からの強烈な直射日光を遮る他、台風の際にみられる横殴りの激しい雨風が室内に侵入するのを防ぐ働きもあります。また、外部と内部の境目が曖昧な沖縄民家においては、雨端から出入りすることが日常的であり、「玄関」の役割を果たすこともありました。沖縄の屋敷において、雨端は住居の「外側」と「内側」を繋ぐ空間だったといえます。

ひんぷん

図:ひんぷん

琉球家屋を構成する特徴的な要素の1つ。正門と母屋の間に配された「屏風石」のことを指します。古来中国より伝来したもので、その語源は中国語の「屏風(ビンフォン)」。堂々たる佇まいの石壁は、屋敷の目隠しとして重宝されて来ました。また、古くより沖縄では「悪霊」や「魔物」は真直ぐ家の中に飛び込んで来る、という言い伝えがあるため、ひんぷんは“魔除け”としても認知されています。


シーサー

図:シーサー

「魔除け」のシンボルとして沖縄の屋敷を守って来たシーサー。門扉の左右、もしくは屋根の上に設置されることがほとんどです。2体対になって置かれることが多く、1体は口を開け、もう1体が口を閉じた「阿吽」の形式になっているのが特徴です。現在は様々な材質のシーサーが販売されていますが、もともとは赤瓦の屋根をつくった職人が余分な漆喰を用いてつくっていたのだとか。